2015/08/30

南伊勢海上防災調査2015

愛工大の小池研究室および地域防災研究センターと合同で津波避難行動調査を実施.本来は防災訓練を利用して,海上→(沖出し)→漁港→一次避難場所という漁業者の避難行動をGPSによりデータ取得するという調査計画であった.しかし,大雨警報発令により訓練が中止となったため,学生調査員が漁港から一次避難場所まで避難し,その行動データを取得するという調査に急きょ変更.学生調査員が初めて訪れる漁港から一次避難場所まで迷わずたどり着けるのか,迷うとしたらどのような場所かといったことを重点的に調査することにした.漁業者の人も緊急時には,母港ではなくなじみのない漁港に避難することが大いにあり得る.その場合には,学生調査員と同じように迷う可能性もある.急ごしらえの調査にはなってしまったが,貴重なデータを取得することができた.

学生調査員を港に配置.海上から避難してきて陸に飛び降りた,という想定で避難行動開始.

港によっては,地元の人しか利用しないような細い路地が避難経路になっている.それでも誘導看板が効果的に配置されてたので初見でも迷わず避難できた.

一方,看板等がないと中々わからない経路や場所も.白い手すりのみえるところが避難経路...しかし看板等がなかったため右往左往してしまい,かなり距離のある避難場所まで行くはめに.

獣害対策の施された避難場所.奥にあるのが防災備蓄倉庫.平時の利便性と緊急時の安全性を両立させる工夫が必要であることを考えさせられた.

聖徳の学生は7名参加.ほとんどがGPS調査初参加.写真やメモ書きで貴重なデータを残してくれて感謝.船に乗れず残念そうではあったものの2日日間楽しんでくれたようで良かった.